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エルメスの偽物の見分け方|刻印・製造年アルファベット・サドルステッチ・金具・スカーフの8つのチェックポイント

hermes-fake-check エルメス

「フリマのバーキンにギャランティカードが付いていた」「譲り受けたスカーフの縁が平らで気になる」——エルメスは新品を正規店で買うこと自体が難しいぶん、中古やフリマに偽物が流れ込みやすいブランドです。

先にお伝えすると、エルメスの真贋は刻印・製造年・縫い・金具を総合的に見れば、精巧な偽物でもどこかに矛盾が出ます。特に「ギャランティカード付き」は本物の証拠ではなく、むしろ疑う材料です。この記事では見るべき場所を8つに分けて整理します。ブランド横断の基本はハイブランドの偽物の見分け方 総合ガイドをご覧ください。

  • この記事でわかること
  • 刻印:「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」と製造年アルファベットの読み方・位置・年ごとの一覧
  • 作り:サドルステッチ・革・金具・錠前と鍵で見るところ
  • 品目別:バーキン・ケリー・財布・スカーフ・ブレスレット・ベルトの注意点
  • 付属品:ギャランティカードは存在しない、箱や保存袋は「あれば加点」
  • 手順:フリマや中古で買う前の確認と、不安なときの鑑定

①刻印:「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」の書体と位置

①刻印:「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」の書体と位置

革製品には「HERMÈS PARIS」「MADE IN FRANCE」の型押し(金・銀の箔押し、または色なしの空押し)があります。

  • 書体:Èのアクセント記号がはっきりしている。文字の太さと間隔が揃い、行が水平
  • 深さ:革に対して均一で、箔がはみ出したり欠けたりしていない
  • 位置:モデルごとに決まった場所(バーキンは正面内側のベルト付近、ケリーは左側の内側ベルト付近、ベアンは小銭入れ裏の収納ポケット奥、コンスタンスは内側の仕切り上部、エヴリンはショルダー付け根の内側など)

偽物は文字の太さがばらつく、Èのアクセントが曖昧、位置がモデルの仕様と違う、といった特徴が出ます。

②製造年アルファベット:囲みの形と年ごとの一覧

エルメスの革製品には、製造年を表すアルファベット1文字が刻まれています。囲みの形で大まかな年代が分かります。

  • 1971〜1996年:丸で囲んだアルファベット(A〜Z)
  • 1997〜2014年:四角で囲んだアルファベット(A〜R)
  • 2015年以降:囲みなし。順番も不規則

2015年以降の対応は次のとおりです(買取店・鑑定業者の公開情報をもとにした目安です)。

  • 2015年:T/2016年:X/2017年:A/2018年:C/2019年:D/2020年:Y
  • 2021年:Z/2022年:U/2023年:B/2024年:W/2025年:K/2026年:G
  • 注意:2015年以降「S」は使われていない。Sはセール品を示す刻印と重なるためとされる。「2020年製でS刻印」のような組み合わせは疑う
  • 注意:刻印は職人が手で押すため、微妙な傾きや濃淡は本物にもある。逆に「刻印がない本物」も存在する(職人の判断で押さないことがある)

製造年と出品者の説明(「2年前に購入」など)が食い違う場合は、説明のほうを疑ってください。

素材の刻印

エキゾチックレザーには素材を示す記号が付きます。^(山形)はクロコダイル・ポロサス、••(黒丸2つ)はニロティカス、-(横棒)はリザード、□(四角)はアリゲーターです。記号と素材の説明が合わない出品は疑ってください。

エルメスの革の種類はエルメスと同じ革を使うブランドでも解説しています。

③サドルステッチ:手縫いの「斜めの目」

③サドルステッチ:手縫いの「斜めの目」

エルメスのバッグは、蝋引きのリネン糸を2本の針で交互に通す「サドルステッチ」で縫われています。

  • 本物:縫い目がわずかに斜めに傾き、糸が革に沈み込んでいる。目の大きさは揃っているが、機械縫いのような完全な均一ではない
  • 偽物:ミシン縫いで目が水平・完全に均一、糸が革の表面に浮いている。あるいは逆に、目が粗く不揃い
  • 注意:「均一すぎる」も「不揃いすぎる」も疑う材料。持ち手の付け根や底の角など、力のかかる場所ほど本物は丁寧

④金具・錠前・鍵・クロシェット

  • 金具:ゴールドはメッキ、シルバーはパラジウム。重みがあり、色が深い。「HERMÈS」の刻印が深くシャープ
  • 錠前(カデナ)と鍵:バーキン・ケリーは錠前と鍵に同じ番号が刻まれ、一致する。鍵は革のクロシェットに収まる
  • ファスナー:引き手の動きが滑らかで、金具の仕上げが本体と揃っている

偽物は金具が軽い、メッキが黄色く安っぽい、錠前と鍵の番号が違う、刻印の輪郭がぼやける、といった点で見分けがつきます。

⑤革の質感・におい・コバ

トゴ・エプソン・トリヨンクレマンス・ボックスカーフなど、モデルごとに使う革が決まっています。

  • 質感:トゴは細かなシボと張り、エプソンは型押しの硬さ、クレマンスは大きめのシボと柔らかさ。仕様と手触りが合っているか
  • コバ(革の断面):塗りが均一で、ひび割れや段差がない
  • におい:本物は革のにおい。化学的・接着剤のにおいは疑う

⑥スカーフ(カレ)・ツイリー

  • 縁:手巻きの「ロール縁」で、生地を表側に向けて巻き込み、手縫いで留めている。平らな縁や機械縫いは疑う
  • 表記:デザインの一部に「©HERMÈS」の表記とデザイナーのサインが入る。文字がにじんでいない
  • 洗濯タグ:素材(シルク100%)と「MADE IN FRANCE」の表記。タグの縫い付けが丁寧
  • 色:発色が鮮明で、裏面にも色がしっかり抜けている。裏面が白っぽいプリントは疑う

⑦ブレスレット・ベルト・小物

  • クリックH・バングル:内側に「HERMÈS」と製造国の刻印。エナメルの縁が滑らかで、金具のHの回転がスムーズ。注意:バングル類は製造年の刻印がないものが普通
  • ベルト(Hバックル):バックルの裏に「HERMÈS」の刻印。革ベルトには「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」と製造年の刻印、サイズ表記
  • ロデオ(チャーム):縫製の細かさと革の質。人気が高いぶん偽物が非常に多い
  • 財布(ベアン・ドゴン・アザップ):Hの金具の仕上げと、内側の刻印位置。ベアンはHの金具のストラップが真っすぐ通る

⑧付属品:ギャランティカードは「存在しない」

エルメスの革製品やスカーフには、ギャランティカード(保証書)は発行されません。購入時にもらえるのはレシート(領収書)だけです。

  • 注意:「ギャランティカード付き」「保証書付き」の革製品・スカーフは、それ自体が疑う材料になる(時計は保証書がある)
  • 箱:オレンジの箱に茶色のリボン(ボルデュック)。紙質がしっかりしていて、ロゴの印字が精密。ただし箱は単体でも流通する
  • 保存袋:オフホワイトや生成りの布に「HERMÈS」の印字。年代で仕様が変わる
  • レシート:正規店の購入記録があれば安心材料。ただし本物のレシートに偽物の本体を組み合わせる手口がある

フリマ・中古で買う前の確認手順

  • 1. 出品者:評価数と内容、ブランド品の取引実績。「鑑定済み」の言葉だけで信用しない
  • 2. 写真:刻印(ブランド・製造年・素材)のアップ、縫い目、金具の刻印、錠前と鍵の番号。無ければ依頼する
  • 3. 整合:製造年の刻印と出品者の説明、革の種類と質感、モデルと刻印位置が合っているか
  • 4. 価格:相場と比べて極端に安くないか。バーキンやケリーが定価以下で「新品未使用」なら疑う(正規店では定価以上で流通しないため、中古相場は定価を上回るのが普通)
  • 5. 鑑定:不安ならフリマの鑑定サービスや、真贋鑑定のあるリユース店を使う
  • 注意:エルメス公式には個人向けの真贋照会サービスはありません。「エルメスで本物と確認した」という説明は成り立ちません

正規店・公式オンラインで買う方法はエルメスのオンライン攻略のヒミツとエルメス オンライン ブロック解除の方法、正規で少しでも安く買う考え方はハイブランドを安く買う方法まとめにまとめています。

買ってしまった後の対処

  • 鑑定:鑑定サービスで偽物であることを証明する
  • 返品・返金:フリマなら運営の補償制度、通販ならクレジットカード会社に相談
  • 相談先:消費生活センター。悪質な場合は警察
  • 注意:偽物と知って売却するのは違法。正規店での修理(スパ)も受けられない

エルメスの偽物に関するよくある質問

Q. 刻印がないエルメスは偽物ですか?

A. 職人が手で押すため、刻印を入れないケースがあり、バングルなど元々刻印がない品目もあります。刻印の有無だけでは判断せず、縫い・革・金具と合わせて見てください。

Q. ギャランティカード付きのバーキンは本物ですか?

A. エルメスの革製品にギャランティカードは発行されません。付いていること自体が疑う材料です。

Q. 製造年の刻印は2026年だと何ですか?

A. 2026年は「G」とされています。2015年以降は順不同で、2023年B・2024年W・2025年Kです。買取店の公開情報を基にした目安なので、最終的には鑑定で確認してください。

Q. 中古のエルメスを安全に買うには?

A. 真贋鑑定のあるリユース店で買うのが確実です。フリマなら刻印・縫い・金具の写真を先に確認し、不安なら鑑定を使ってください。

まとめ:刻印・製造年・縫い・金具を総合的に見る

エルメスの真贋は、「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」の刻印、製造年アルファベット(2015年以降は順不同・Sは使わない)、手縫いのサドルステッチ、重みのある金具と錠前・鍵の番号一致で判断します。

ギャランティカードは存在しないため「付いているから本物」は逆で、箱や保存袋も「あれば加点」程度に考えてください。

フリマで買うなら、刻印・縫い・金具の写真と価格を先に確認し、不安なら鑑定を使ってください。

他ブランドの見分け方はルイ・ヴィトンの偽物の見分け方・シャネルの偽物の見分け方・カルティエの偽物の見分け方、海外で安く買う考え方はルイ・ヴィトンが安い国はどこ?も参考にしてください。

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