「バーキンは買えないけれど、あの革の質感が好き」「エルメスと同じ革を使っているブランドがあると聞いたけれど本当?」——エルメスの革に憧れる人ほど、この疑問にたどり着きます。
先にお伝えすると、エルメスの代表的な革であるトゴやエプソンは、エルメス専用ではなく特定のタンナー(皮革メーカー)の製品で、同じタンナーから革を仕入れるブランドは実在します。ただし「同じ革」は「同じバッグ」ではありません。この記事では仕組みと該当ブランド、選ぶときの注意点を整理します。
- この記事でわかること
- 仕組み:エルメスの革(トゴ・エプソン)はどのタンナーから来ているのか
- 一覧:同じタンナーの革を使うと紹介されているブランドと価格帯
- 正確さ:「同じ革」が意味することと、意味しないこと
- 注意:「エルメスと同じ革」を売り文句にする商品で気をつけたい点
エルメスの革はどこから来る?トゴとエプソンの仕入れ先

トゴ:ドイツ・ワインハイマー社のシュリンクレザー
- トゴ:1997年から使われている雄の子牛のシュリンクレザー。細かいシボと弾力が特徴
- 仕入れ先:ドイツのWEINHEIMER(ワインハイマー)社とされる
- 特徴:傷が目立ちにくく、経年で艶が増す。バーキンやケリーの定番素材
ヴォー・エプソン:ペリンガー社の型押しレザー
- エプソン:2003年に登場した、細かい型押しのレザー。軽くて型崩れしにくい
- 仕入れ先:老舗タンナーのペリンガー社とされる
- 特徴:発色がよく、雨や傷に強い。トゴより軽い
「同じ革」が意味すること・しないこと
- 意味すること:同じタンナーが作る、同じ種類(鞣し・仕上げ)の革
- 意味しないこと:エルメスが選別した最上級の部位、エルメスの職人の仕立て、金具や縫製の水準
- 結論:「革の質感は近い」が、「エルメスのバッグと同じ」ではない
タンナーは複数のブランドに革を供給するのが普通で、エルメス自身もタンナーへの出資を進めて安定調達を図っています。「同じタンナーの革」は珍しいことではなく、価値はその先の選別と仕立てにあります。
同じタンナーの革を使うと紹介されているブランド

ナガタニ(NAGATANI):ワインハイマーのシュリンクレザー
- 概要:1968年創業の日本の革製品メーカー(兵庫)
- 革:ワインハイマー社のシュリンクレザーを使ったバッグや財布を展開
- 価格帯:バッグで数万〜10万円台が中心。エルメスの十分の一以下
- 向く人:トゴの質感を日本製の仕立てで楽しみたい人
ボナベンチュラ(BONAVENTURA):シュリンクとノブレッサ
- 概要:革小物とバッグの日本発ブランド
- 革:シュリンクレザー(トゴ相当)と、ペリンガー社のノブレッサレザー(エプソン相当)を採用と紹介されている
- 価格帯:革小物で1〜3万円台、バッグで数万円台
- 向く人:エプソンの型押しの雰囲気を、財布やスマホケースで試したい人
その他の見つけ方
- キーワード:「ワインハイマー」「ペリンガー」「シュリンクレザー」「ノブレッサ」で検索すると、同じ革を使うブランドが見つかる
- 注意:「エルメスと同じ革」とだけ書かれた無名の通販商品は、根拠(タンナー名)が示されているかを確認する
エルメス本体の購入が難しい理由と攻略は買えない?エルメスオンライン攻略のヒミツで解説しています。
「エルメスと同じ革」の商品を選ぶときの注意点
- タンナー名の明記:ワインハイマー、ペリンガーなど、仕入れ先が明記されているか
- 仕立て:革が同じでも、縫製・コバ処理・金具で仕上がりは大きく変わる。実物か詳細写真で確認する
- 価格の妥当性:革小物で1〜3万円、バッグで数万〜10万円台が相場。極端に安い品は革の等級が低い可能性
- 偽物との区別:「エルメスと同じ革」を名乗る「エルメス風」のバッグは、ロゴを模倣していれば偽物。無地のオリジナルデザインかを確認する
偽物の見分け方の基本はハイブランドの偽物の見分け方 総合ガイド、正規品を安く買う考え方はハイブランドを安く買う方法まとめにまとめています。
エルメス本体を中古で買う場合の真贋は「エルメスの偽物の見分け方」にまとめています。
向いている人・向いていない人
- 向いている人:エルメスの革の質感を、現実的な価格で日常使いしたい人
- 向いている人:ブランドロゴより素材と仕立てを重視する人
- 向いていない人:エルメスのバッグそのものの価値(ブランド・希少性)を求める人
- 向いていない人:「エルメスと同じ」という言葉だけで満足してしまう人(仕立ての差は必ずある)
エルメスと同じ革に関するよくある質問
Q. エルメスと本当に同じ革ですか?
A. 同じタンナーが作る同じ種類の革、という意味では同じです。ただしエルメスの選別や仕立てとは別なので、「同じバッグ」にはなりません。
Q. どのブランドが有名ですか?
A. ナガタニ(ワインハイマーのシュリンクレザー)とボナベンチュラ(シュリンクとノブレッサ)が代表的です。
Q. 価格はどれくらいですか?
A. 革小物で1〜3万円台、バッグで数万〜10万円台が中心です。
Q. エルメスの革はなぜ特別なのですか?
A. 革そのものに加え、部位の選別と職人の仕立て、金具の品質が揃っているためです。革だけを真似ても同じにはなりません。
まとめ:「同じ革」はあるが、「同じバッグ」ではない
エルメスのトゴはワインハイマー社、エプソンはペリンガー社の革とされ、同じタンナーから仕入れるブランドは実在します。
代表はナガタニとボナベンチュラ。革小物1〜3万円、バッグ数万〜10万円台で、革の質感を楽しめます。
「同じ革」は「同じタンナーの同じ種類」であって、エルメスの選別と仕立てまでは含みません。
タンナー名が明記され、オリジナルデザインの商品を選べば、賢い選択になります。


コメント